ギリシャの神殿の柱ような照明
ギリシャの神殿の柱ようなベースに、象徴的なボウル状のリフレクターで構成された、カスティリオーニの名作照明です。光が反射することで拡散する構造になっており、幻想的な雰囲気を作り出してくれます。
1962年発表のオリジナルのシェードは透明な樹脂ではなくガラス素材でした。当時、素材をガラスにした理由は、白熱灯から放出される熱が樹脂を変形させるため。
オブジェのような存在感を持つこの製品は、マットな白色仕上げにメタルの反射板を備えている構造で、光源は直接グレアを生成しないようにベースに隠されています。
シェード部分を回転させることによって希望の方向に光線を変える事が可能です。存在感のある大きなリフレクターから優しい光があふれ出します。発売当初から、現在に至るまでこの画期的でモダンなデザインは多くの、著名人、セレブリティに愛されています。
Designer
イタリア、ミラノ生まれ。ミラノ工科大学建築学科を卒業後、兄リヴィオ、ピエル・ジャコモと都市計画や建築、展覧会、プロダクトデザインを手掛ける。リヴィオ独立後はピエル・ジャコモと活動し1957年ザノッタ社から「メッザドロ」「セラ」を発表。1962年のフロス社設立時はデザイン部門責任者として兄弟で参画、「アルコ」「タッチア」など、斬新な切り口による傑作を多数世に送り出した。1968年以降は単独で活動、1969年からはミラノ、トリノ両工科大学で教鞭を執り後進の育成に尽力。生涯で9度のコンパッソ・ドーロ賞の他数々のデザイン賞を受賞。イタリアにおける革新的工業デザインの先駆者である。