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ARTIST
マーク・ロスコ
1903生まれ。(1903〜1970)ロシア・ユダヤ系のアメリカの画家で抽象表現主義運動の作家とみなされているが、ロスコ自身はいかなる芸術運動にもカテゴライズされることを拒否している。
ジャクソン・ポロックやウィレム・デ・クーニングとともに戦後アメリカの美術家で最も有名な1人としてみなされている。
ロシア帝国時代のヴィテプスク県ダウガフピルスで生まれる。1923年秋、ニューヨークににいる友人を訪れたさいヌード・モデルをスケッチしている生徒を見て芸術家になることを決める。その後パーソンズ美術大学に入学する。教員の1人はアーシル・ゴーキーだった。これはロスコにとってアメリカ前衛芸術家の最初の出会いだった。初期のころにはパウル・クレーやジョルジュ・ルオーの影響を大きく受けた。
1930年代に出会ったミルトン・エイブリーは彼にプロの芸術家の人生のアドバイスを与えた人物として多大な影響を与えた。 1946年”マルチフォーム”絵画へ移行を始めた。1948年制作の「No.18」や「無題」などは移行期の代表的な作品である。ロスコ自身はこれらの絵画は、人間の表現を自己完結したものとして有機的な形態を地層のように重ねているという。一見単純にもみえる彼独特のアートスタイルは突然ひらめいたものではなく、長年の彼のアート活動の中で生まれたものだった。そして象徴である水平で、帯状のモチーフは、ネイティブ・アメリカンアートとヨーロッパのシュールリアリズムを持ち合わせた作品の象徴になった。
1949年に自立する長方形や、2〜3個の長方形を重ねてエッジをフリーハンドで描き、そして明暗を微妙に調節し、感覚的な色合いに仕上げた。又、あいまいな半透明に仕上げ、凹凸をつけたり、滑らかにしたり、ブラッシングしたりと、技法によるコントラストを持たせた。
彼のアートはしばしば非凡とされ、ありふれたアートと比較されることがあったが、生涯彼のスタイルは守られ知的でとても感情的なアートと評され、一方晩年の作品はとてもシンプルで薄暗い色調の作品は、まるで自分の死を予感させる作品でもあった。
1952年にニューヨーク近代美術館で開催された「15人のアメリカ人」展でロスコは、ジャクソン・ポロックやウィリアム・バツィオーツと並んで、正式に抽象表現主義のメンバーとして紹介された。
付属品:ヒモ